【実施報告】2023年度みやぎ県民大学講座(第2回)が開催されました
2023/10/15
10月14日(土)尚絅学院大学地域連携交流プラザを会場に、2023年度みやぎ県民大学講座が開講されました。
みやぎ県民大学講座は、県民の皆様に多様な学びの機会を提供するため、宮城県の委託事業として県内の教育機関が所有する知的財産を地域社会に開放している学校等開放講座です。2023年度は「SDGsと地域防災」をテーマに4回の連続講座を開講しています。
第2回目となる今回の講座は「生活の中の防災-東日本大震災で失ったものは何か-」と題して、久慈 るみ子先生(総合人間科学系 人文部門 教授)を講師として開催されました。
講座では、東日本大震災に関してご自身の研究分野(被服、環境など)の面にフォーカスを当てた調査結果や、日本の避難所と海外の避難所の違いなど具体的な事例を基にお話がありました。また、今後の課題や災害対策の工夫などについて詳しい解説がありました。
日本は自然災害が頻繁に発生していますが、イタリアや欧米などといった海外と比べると避難所や災害対策に大きな差があります。特に避難所に関してはその差は明確で、東日本大震災の被災地で同年3月末(2012年)までに震災関連死と認定された1,263人のうち、避難所での生活が原因で亡くなった方は、638人に上りました。いつ発生するかわからない災害に対し、イタリアや欧米などを参考に早急に改善していかなければならないと思いました。 そして、今後の災害などに備えて備蓄品など身近なところから工夫を取り入れていくことが大切だと今回の講座を通して、学びました。
みやぎ県民大学のスケジュール みやぎ県民大学「SDGsと地域防災」
【終了】9月 29日(土)第1回:テーマ「気候危機と地域防災」
講師:長谷川 公一先生(総合人間科学系 社会部門 特任教授)
【終了】10月14日(土)第2回:テーマ「生活の中の防災-東日本大震災で失ったものは何か-」
講師:久慈 るみ子先生(総合人間科学系 人文部門 教授)
10月28日(土)第3回:テーマ「人口減少時代の災害とコミュニティ」
講師:高木 竜輔先生(総合人間科学系 社会部門 准教授)
11月11日(土)第4回:テーマ「災害とエシカル消費」
講師:渡邊 千恵子先生(総合人間科学系 社会部門 教授)