尚絅学院大学

9月9日（木）名取市民大学講座がオンラインで開催されました。
 

名取市民大学とは、市民の皆様の多様で高度な学習要求に対応し、 今、地域が抱えている課題をテーマに開講している名取市の委託事業です。

今年度第3回目のテーマは「東日本大震災からの復興を考える」として、
人文社会学類の田中重好先生を講師に開講されました。
復興には、「空間」、「暮らし」、「産業」の３側面がありますが、
本講座では、空間に関する復興事業（危険地区指定、集団移転事業、区画整理と嵩上げ事業）として行われた3点について、
それぞれの事業がどう展開され、どのような結果となったか、またどんな問題が起きたかなどを、
各地域のデータを等を見ながら学びました。

東日本大震災以降の復興で見えてきたことは、現在進められている災害復興は、
被災地の社会的特質である「人口減少」「社会の縮減」などを十分考慮されないまま、
復興計画が立てられている、と田中先生はお話しされていました。

近年、全国各地で甚大な自然災害が起きていますが、復興計画を立てる際、
社会の変化に合わせた復興の政策（人口減少時代の復興とは何か）、被災地の地域の特性は何かなど、
根本的な復興の考え方を改める必要があるということを、本講座を通して学びました。

次回の名取市民大学講座第4回は、9月26日（日）イオンモール名取（あおばコート3階）のイオンホールを会場に実施予定です。

第4回テーマ：「発達障害を有する子どもの支援　～学習面と生活面からの取組～」