ボランティア活動報告2018 夏の活動報告③ 兵庫県の大学生との合同ボランティア活動(2)~合同学習会での意見交換会~
2018/12/04
8月25日(土)~27日(月)の3日間、大学コンソーシアムひょうご神戸の皆さんと尚絅学院大学のボランティアチームTASKIで行った合同ボランティア活動と学習会。今回は、26日(日)の合同学習会の様子をお伝えします。
【名取市震災復興部 講話】
名取市役所の震災復興部の方より、東日本大震災によって名取市がどのような被害を受けたのか、また行政を中心にどのような復興のあゆみを進んでいるのかをお聞きしました。
前日に話し合ってまとめた「名取市職員の方に聞いてみたいこと」
学生は、住民の皆さんと話し現地を見て感じたことを踏まえて、市の方に聞きたいことを事前にまとめた上で学習会に臨みました。学生の質問は、震災直後の行政の動きについてや、復興公営住宅や町の再建になぜ時間がかかったのか、行政が学生ボランティアに求めることなど様々。講話の中でそれぞれに対する説明をしていただき、名取市の取り組みや復興状況について理解を深める機会となりました。
職員の方の講話を受け質問する学生
【阪神大震災と東日本大震災の教訓についての講話と、TASKIの活動紹介】
次に「災害とボランティア」というテーマで、ひょうごボランタリープラザの方より、阪神大震災と東日本大震災という巨大震災から学んだことについて講話をしていただきました。TASKIのメンバーは大学祭で阪神淡路大震災について発表したり、10月に神戸を訪問する予定であったことから、貴重な学びの機会となりました。その後、ボランティアチームTASKIによる活動紹介を行いました。
活動紹介では、スライドを使った発表と各活動の参加者による報告
【学生間ワークショップ】
最後に、学生の企画・進行による学生間ワークショップを行いました。まず、前日の閖上の住民さんとの交流会でお伺いした住民さんの様々な声や思い出、不安、悩みなどを、共有し、ふせんに書いて貼っていきました。
震災前の懐かしい思い出や、最近の心配事など様々な声
ここで共有した住民の皆さんの声を受け、被災地や各地域でボランティア活動を続ける中で、自分たちには何ができるのかについてグループで話し合いました。兵庫県と宮城県、被災地との距離はそれぞれではありますが、自分たちにできること、協力して取り組んでみたいことなどを考え、発表しました。
合同学習会では震災から7年半が経過し、被災された住民の皆さんへの寄り添いや、活動をする目的や意味、押し付けにならないボランティアや支援のあり方などを考え、意見を共有し合う場となりました。参加した学生たちにとって、阪神大震災と東日本大震災という2つの災害から得た教訓を学び直し、自分たちの世代だけでなく次世代にもこの教訓を伝えていくことも大切だと考え直す機会となりました。
各グループの発表の様子