【実施報告】2024年度名取市民大学講座(第2回)が開催されました
2024/09/26
8月28日(水)イオンモール名取あおばコート3階イオンホールにて、2024年度名取市民大学講座が開講されました。名取市民大学講座とは、市民の皆様の多様で高度な学習要求に対応し、今、地域が抱えている課題をテーマに開講している名取市の委託事業です。
第2回は、『心の病気を抱える人にどう寄り添うか ~大切な家族、友人、自分に向けて~ 』と題して、総合人間科学系 心理部門准教授の内田 知宏先生を講師として講座が行われました。
日本での精神疾患の年間患者数は約420万人であり、糖尿病やがんなどに比べはるかに多い患者数です。心の病気を抱えた人が最初に頼るのは身近な人ですが、ほとんどの方はどのように接し、対応してよいか悩み、不安を抱えているといえるでしょう。
本講座では、健康でいるために大切なことや、心の病気の発症、症状、治療の基礎知識について実験結果や事例を交えて解説されました。そして、寄り添い支援するためには、どのような気持ちでどのような行動をすることが大切であるかについてお話がありました。
心の病気を支援するなかで、家族などの支援者が不安・心配・焦り・イライラなどにより、行動として批判や巻き込まれ(心配しすぎて自身も気が滅入る)をしてしまうことで、患者にも困惑・焦りが大きくなり症状が不安定になってしまう、悪循環に陥ることがあります。これを防ぐには、まず悪循環が生じていることに気づくことが大切です。そして、断ち切るために、家族がかかえこまず援助者に任せる、できる部分は本人に任せるなどにより、気持ちにゆとりが生じることで余裕を持って色々なことに対処しやすくなるとの説明がありました。
本当は辛いことでも、つい強がってしまい「大丈夫」と言ってしまうことは誰にでもあると思いますが、心の健康には良いとは言えません。「自分は大丈夫」と思わず、手伝ってほしい、など「自分の弱いことをさらけ出すこと」は、「強い」ことであり、弱さと向き合うことが重要であること「弱いは強い」と思えることが大切だと、受講して学ぶことができました。
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【第2回】 8月28日(水)15:30~17:00
「心の病気を抱える人にどう寄り添うか」
~大切な家族、友人、自分に向けて~
講師:内田 知宏先生(総合人間科学系 心理部門 准教授)
【第3回】 9月3日(火)10:30~12:00
「水環境と人びとの暮らし」
~地域社会の歴史と知恵から読み解く~
講師:岡田 航先生(総合人間科学系 社会部門 准教授)
【第4回】 9月17日(火)10:30~12:00
「食事でつくる元気な未来」
~バランスのよい食事で健康寿命を延ばそう~
講師:稲村 なお子先生(総合人間科学系 健康栄養部門 准教授)
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【講座のお問い合わせ先】
尚絅学院大学 地域連携交流プラザ
〒981-1294
名取市杜せきのした5-3-1(イオンモール名取 あおばコート3階)
Tel : 022-381-1490(10:00~17:00)水曜定休
E-Mail : kouza@shokei.ac.jp
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