「尚絅学院大学市民大学講座」は地域の皆さまに向けた本学教員の専門分野の公開講座です。今年度は５つのテーマで開講しています。
11月12日（土）地域連携交流プラザ（イオンモール名取あおばコート3F)を会場に、能田昴先生（総合人間科学系 教育部門 講師）を講師として、「「スペイン風邪」における日本の子どもと学校教育～100年前のパンデミックが教えてくれること～」をテーマとして今年度第4回目の講座が開催されました。

講座では、スペイン風邪が流行した当時の様子や状況、子どもたちの生存・発達・学びにも多大な影響を与えたこと等について、各地の新聞記事や文献など膨大な資料の中から当時の状況について紹介がありました。
手洗いうがいなどの感染対策の推奨や、今は当たり前になったマスクの着用など、現代と類似した対策が取られていたことは興味深いものでした。

学校教育の現場においては、当時も爆発的な流行を抑えるための休校措置や、長期休校による教育への支障との狭間で苦労した様子がうかがえました。今も昔も、子どもを守るための働きかけに積極的に取り組んできたのが学校教育機関であり、学校が子どもを保護し、支えるシステムであることが明らかになってきているとお話しがありました。

災害ともいえるこのパンデミックが起きたとき、有形の物ばかりが復興の対象と目が向きやすいですが、無形の損害（ストレス、PTSD等）に対するケアなどが置き去りにならないよう気をつけていきたいという言葉が心に響いた講座でした。

 

------次回の予定--------
11/25（金）16:30～18:00
テーマ：「憲法と政党」
講　師：寒河江　和樹（総合人間科学系　社会部門　講師）
 

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【講座のお問い合わせ先】
　尚絅学院大学　地域連携交流プラザ
　〒981-1294
　名取市杜せきのした5-3-1（イオンモール名取　あおばコート3階）
　Tel　 : 022-381-1490（10：30～18：30）
　E-Mail : kouza@shokei.ac.jp

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