2021年度尚絅学院大学市民大学講座(第2回)が開催されました
2021/11/29
「尚絅学院大学市民大学講座」は本学の地域貢献事業の一つとして行っている、市民の皆さまに向けた教養講座です。
毎年、テーマ・内容を変更して実施し、今年度は4つのテーマで開講いたします。
11月27日(土)地域連携交流プラザ(イオンモール名取内)を会場に今年度第2回目が開催されました。
秋月 高太郎先生(総合人間科学系 人文部門 教授)を講師として、「語彙力からシン語彙力へ」をテーマに行われました。
講座のはじめに、言葉が表す意味で正しいと思うものを選択するという、語彙力クイズを行いました。
(例)「鳥肌が立つ」→ A.感動する B.ぞっとする
国語辞典では、「B.ぞっとする」と説明していますが、近年はAの意味でも使われる事が増えており、言葉の意味は時代によって変化し、辞書も改訂を繰り返しているというお話がありました。
また、JRの駅に出された看板(乗客の安全を守る内容)の中に、常用漢字でない言葉が使われていたというお話がありました。
言葉の意味を調べれば看板の内容は理解できますが、一般的に使われていない言葉は、すぐには読めなかったり、意味が理解できない場合があります。その言葉をひらがな表記したり、他の言葉に置き換えて表現することも出来ますが、置き換えることで誤解を招いたり、本来伝えたい内容が伝わらないという事があります。
それが災害時であった場合、使う言葉によっては避難の危機感が伝わらないという問題点があることが挙げられました。
正しい言葉を使う事はもちろん大切ですが、目指すべきなのは正しい言葉を使う事よりも、
「場面や相手に応じた適切な表現」を選んで用いること、を身につけた方が良いのではないかと最後に締めくくりました。
「語彙知識(言葉を知っていること)」×「語彙運用(言葉を適切に使えること)」 =シン語彙力