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2021年度オープンカレッジ「心理学講座」が開講されました

2022/02/14

尚絅学院大学のオープンカレッジは、市民の皆さまに多様な学びの機会を提供するため、大学が所有する知的財産を地域社会に開放する目的のもと、多様な講座を開講しております。
大学における専門的な学びを提供するため、2021年度は2つのテーマで心理学講座を開講しました。

●「からだとこころのつながりを発見!」(1/8、1/29、2/12)
  講師:総合人間科学系 心理部門 教授 三好 敏之


日常生活の中でストレスがたまると、からだが重い、だるい、痛みが出るといった、からだの変化や不調はないでしょうか。

講師が専門としている「動作療法」とは、こころの不適応は必ずからだの不調としてあらわれ、からだの不調を当人自らが処理・解消する努力の過程で、こころの不適応が消えていき、こころもからだも調和のとれた状態を取り戻すという心理療法です。

講座では自分自身のからだの状態を知るために、からだの使い方の癖や動作の不調がないか等一人一人確認していき、動作を通して自分自身と向き合い、自分のこころに働きかける練習をしました。

自分のからだと向き合い、硬くなっているところを自分で動かし、動いている状態を自ら感じる体験を通して、本来の自分のからだを知り、自分のからだの声に耳を傾けることの大切さを学ぶ時間となりました。


●「アンガーマネジメント~怒りとの付き合い方を学んでみよう~」(1/24、1/31)
  講師:総合人間科学系 心理部門 教授 川端 壮康

 

アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれた、怒りと上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングであり、怒らないことを目的とするのではなく、上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標とする、感情を自己管理して適切にコントロールする手法です。

講座では「自分の怒りのタイプ」をチェックし、自分の怒りがどのタイプに近いのか、考え方の癖はあるかなどミニワークを通して確認しました。さらに、怒りのメカニズムや、怒りを引き起こす考え方(認知)の癖のパターンについて学ぶことで、感情のコントロール方法について学びました。

生活の中でストレスや嫌なことが増えると、怒りや暴力が起こりやすくなります。また、生活スタイルの不釣り合い=バランスが悪いと、緊張やストレスが増えます。

コロナ禍で先の見えない不安な生活を送っているうちに、イライラや不満を抱えているかもしれません。

怒りと上手く付き合うためには、生活の中のバランスを保つことが大切であることを学びました。