【出版情報】岡田航准教授執筆『里山と地域社会の環境史 多摩ニュータウンにおける社会変動と<根ざしなおし>』のご紹介
2025/02/26
<解説>
江戸時代から現代までの堀之内の環境史を描く、人と里山との400年。
多摩ニュータウン開発により、八王子市堀之内から多くの自然が失われた。それでも、里山との暮らしを維持し続けてきた住民たちがいる。かれらにとって、里山とはいかなる空間なのか。里山との関係を持続させることの先に、住民たちは何を望んだのか。
<目次>
はじめに 地域住民にとって里山と関わるとはどういうことか
序 章 里山概念の地域社会からの再検討
第Ⅰ部 かつての里山利用と〈根ざしなおし〉本論に入る前に
第一章 幕末期新田開発の展開と地域社会の抵抗
第二章 明治近代化政策の進展と林野利用の変容――財源利用としての学校林設置を事例として
第Ⅱ部 ニュータウン開発後の里山と地域住民 本論に入る前に
第三章 都市農地保全をめぐる農業者の論理――多摩ニュータウン「農業公園構想」を事例として
第四章 現在の地域住民にとって里山の再生とは何か――里山公園における自治会の取り組みを例として
第五章 郊外社会における民俗行事のあり方の多様化と近隣組織――どんど焼きの変容を事例として
終 章 郊外で里山と関わるということ
教員紹介:社会部門 准教授 岡田航