尚絅学院大学

教員紹介

田中 重好 (たなか しげよし)

田中 重好

所属
社会部門 
職位
特任教授 
学位
社会学博士 
担当科目
【学科】地域社会学、災害社会学、専門演習Ⅱ、Ⅲ、現代社会論 【学類】地域社会論、社会学入門 

授業担当分野の概要(卒業研究を含む)

1)社会学入門:社会学の基礎的な知識を説明し、社会学の社会に対する見方、発想法を身につける
2)地域社会学:社会学の基礎にもとづき、地域社会の研究の成果と方法を学ぶ
3)災害社会学:社会学の基礎にもとづき、「災害」という現象を社会と関連させながら、防災、支援、復興の過程を学ぶ
4)専門演習Ⅱ:社会学の基礎となる文献を学習し、社会学的な研究能力を養う
5)専門演習Ⅲ:具体的な研究テーマに即して、社会学的な研究を読み解き、卒業研究に向けての研究能力を養う

研究分野と所属学会

【研究分野】都市・地域と災害についての社会学的研究
【所属学会】日本社会学会、地域社会学会、日本都市社会学会

研究のキーワード

地域社会、災害、公共性、共同性   

現在の研究テーマ

1)災害復興に関する社会学的な理論の構築
2)東日本大震災の復興過程の調査研究
3)「社会」「公共性」概念の変遷

研究成果の概要

1)東日本大震災において大量の犠牲者を出した原因を、津波の避難行動、従来の防災対策、過去の津波の被災経験を地域社会にどう刻んできたのかという、三つの観点から検討してきた。その成果として、「防災と支援」(有斐閣、2019)においてまとめた。
2)以上の東日本大震災の防災対策の検討から、従来の日本の防災対策の基本構造を「防災パラダイム」として検討し、その限界を示し、今後の防災対策にとって必要な「新しい防災パラダイム」を提案した。その内容は、「防災支援」(有斐閣、2019)にまとめた。
3)従来研究が遅れていた災害からの復興過程の研究をリビューし、災害復興を社会学から以下に研究すべきなのかを検討した。本研究成果は、今後の科研費の報告書で公刊される予定である。

主な業績(研究実績・作品発表)

1) 田中重好ほか編著『防災と支援:成熟した市民社会に向けて』(有斐閣、2019)
2) 高橋誠・田中重好ほか編著『スマトラ地震による津波災害と復興』(古今書院、2014)
3)田中重好『地域から生まれる公共性』(ミネルヴァ書房、2010)
4)Shigeyoshi Tanaka and XIAOYE ZHE ed., Comparative Sociology of Publicness, Social Science Academic Press ( China,2013 ) 

主な地域・社会貢献活動

名取市総合計画策定委員会、防災科学研究所経営諮問会議