尚絅学院大学

教員紹介

星 清子 (ほし せいこ)

星 清子

所属
健康栄養部門 
職位
教授 
学位
博士(農学) 
担当科目
【学科】 生化学実験Ⅰ、卒業研究基礎演習、卒業研究 【学類】 基礎栄養学、基礎栄養学実験、ライフステージ栄養学Ⅱ、基盤演習Ⅰ・Ⅱ  

授業担当分野の概要(卒業研究を含む)

1)栄養素の消化吸収、エネルギーと栄養素の代謝と生理的役割についての講義
2)栄養素の消化や栄養価の評価について基礎的な動物実験
3)食後や空腹時の代謝変化について基礎的な動物実験
4)各ライフステージにおける栄養状態や心身機能の特徴に基づいた栄養管理についての講義
5)現代日本人の栄養状態(カルシウム不足と脂質エネルギーの高い食事の摂取)とメタボリックシンドローム発症リスク(卒業研究)

研究分野と所属学会

【研究分野】栄養学、栄養生理学、健康科学
【所属学会】日本栄養食糧学会、日本栄養システム学会、日本農芸化学会、Hindgut Club Japan

研究のキーワード

カルシウム、メタボリックシンドローム、食物繊維、大腸発酵、栄養生理

接続可能な開発目標(SDGs)

  • 3.すべての人に健康と福祉を

現在の研究テーマ

1)カルシウムの摂取不足が脂質代謝に及ぼす影響
2)幼児の24時間排泄尿から摂取栄養素(たんぱく質、セレン)摂取量の推定

研究成果の概要

1)食物繊維を摂取することにより、脂質の吸収速度が遅延し、脂質代謝に有益な効果が発現することを明らかにした。一方、大腸で発酵されやすい食物繊維の多量の摂取は、大腸内に短鎖脂肪酸以外の有機酸(コハク酸や乳酸)を大量に蓄積し、大腸内容物pHの急激な低下を引き起こすことによって、大腸運動を低下させる等のネガティブ効果も発現することを明らかにした。

2)大腸発酵を評価することを目的として、大腸内容物や糞便中の有機酸測定法の詳細を検討し、イオン排除クロマトグラフィー。ポストカラムpH緩衝化電気伝導度検出法の分析条件と試料の最適な前処理方法を提唱した。

3)幼児(3~5歳)の24時間排泄尿を分析することによって、たんぱく質とセレンの摂取量を推定した。

4)カルシウムの摂取量が不足すると脂質代謝に影響を及ぼし、肝臓に脂質が蓄積することを明らかにした。

主な業績(研究実績・作品発表)

[主な論文]
1) Estimation of daily selenium intake by 3- to 5-year-old Japanese children based on selenium excretion in 24-h urine samples. Nakamura.Y, Fukushima M., Hoshi S., et.al., J. Nutr. Sci., vol. 8, e24, p.1-8 (2019)
2) 成長期のカルシウム(Ca)とたんぱく質摂取量が成獣ラットの高脂肪食摂取時の脂質代謝に及ぼす影響、星清子、尚絅学院大学紀要 第66号 p.1-10 (2013.)
3) 高脂肪食投与ラットにおける牛乳・乳製品摂取による骨代謝へ及ぼす影響、田辺里枝子 等、日本栄養食糧学会誌 VOL 66,No2 p.87-94 (2013)
4) ラットにおける妊娠前期の極端な制限食が授乳量および母乳成分に及ぼす影響、鈴木美希子 等、Trace Nutrients Research vol.26 p.34-40 (2009)
5) Butyrate and propionate production from D-mannitol in the large intestine of pig and rat. Maekawa M., Ushida K., Hoshi S.et.al., Microbial Ecology in Health and Disease vol.17 p.169-176 (2005)
6) Effect of Sugar Alcohols on Gut Function and Body Composition in Normal and Cecectomized Rats. Md.Shahidual ISLAM,et.al., Exp.Anim. 53(4), p.361-371 (2004) 
7) ラット体成分蓄積に及ぼす柑橘搾汁残滓抽出濃縮液とマンニトールの効果、西山紋惠 等、草食実験動物vol.27、p.45-55 (2003)
8) 13C-NMR studies on lactate metabolism in a porcine gut microbial ecosystem. Ushida K., Hoshi S. and Ajisaka K. Microbial Ecology in Health and Disease vol.14  p.241-246 (2002)
9) Roles of mucosal bacteria and succinic acid in colitis caused by dextran sulfate sodium in mice. Ariake K.,ei.al., J. med. Den. Sci. vol47, No4, Dec p.233-241 (2000)
10) Galactosylsucrose and Xylosylfructoside Alter Digestive Tract Size and Concentrations of Cecal Organic Acids in Rats Fed Diets Containing Cholesterol and Cholic Acid. Hoshi S., et.al., J. Nutr. vol.124 p.52-60 (1994)

[総説]
1) 特集「子どもについて考える」
子どもの肥満と女児の不健康やせ -出生前・子どものときからの メタボ(・・・)対策-
星清子、尚絅学院大学紀要 第60号 p13~17 (2010)
2) 難消化性糖質の摂取による大腸内の環境変化と大腸運動、星清子、栄養生理研究会報, vol.42,No.2、p.97-115(1998)
3) 大腸内細菌の代謝と代謝産物の作用、星清子、矢島髙二、日本食物繊維研究会誌 vol.2、No.1、p.1-14(1998)
4) オリゴ糖と腸の生理、星清子、食品工業 Vol.38 No10 p. 57-66(1995)

[著書]
1) Nブックス 五訂 応用栄養学 編著:津田博子、麻見直美、建帛社 (2020)
「第5章成長期の栄養」2.3.(p.120-138) (星 清子)
2) コンパクト栄養学[改訂第4版] 監修 脊山洋右 他、南江堂 (2017)
「第6章 ライフステージと栄養」(p.93-114) (星 清子)
3) 三訂 マスター応用栄養学 編著:市丸雄平、岡 純、建帛社(2015)
「第7章 幼児期」(p94~107)(星 清子)
4) 基礎栄養学 編著者:駒井三千夫、正木恭介、(株)アイ・ケイ コーポレーション(2013)
「第3章 消化・吸収と栄養素の体内動態」E~I(p.37~57)(星 清子)
5) 消化管の栄養・生理と腸内細菌 Hindgut Club Japan 編、(株)アニマル・メディア社 (2011)
「大腸内容物の有機酸測定方法」p.11~25 (星 清子)

主な地域・社会貢献活動

1)みやぎ食の安全安心推進会議委員(2016~現在)

2)はつらつエイジング!ミルクの力 ― 乳の「一次機能」と「三次機能」―、星清子平成25年度 セミナー『牛乳を科学する』」(公益社団法人山形県栄養士会、公益社団法人日本栄養士会主催、一般社団法人 Jミルク共催)高齢者と栄養「シニアの健康と牛乳」2013.11.9(山形市/ヒルズサンピア山形)

3)牛乳飲んでメタボ予防! ― 乳の「一次機能」と「三次機能」―、星清子
平成23年度 セミナー『牛乳を科学する』」(公益社団法人秋田県栄養士会、公益社団法人日本栄養士会主催、一般社団法人日本酪農乳業協会共催)「健康と牛乳~いきいき暮らすために~」 2012.3.3(秋田市/秋田市文化会館)

4)メタボリックシンドローム予防 - 乳の「三次機能」と抗肥満-、星清子
平成22年度セミナー『牛乳を科学する』(公益社団法人三重県栄養士会、公益社団法人日本栄養士会主催、一般社団法人日本酪農乳業協会共催)、メタボリックシンドローム対策コース「牛乳の3次機能と生活習慣病」 2010.7.31(津市/津地区医師会館)

5)メタボリックシンドローム予防 -乳の「一次機能」「三次機能」と抗肥満 –、星清子平成21年度セミナー『牛乳を科学する』(公益社団法人青森県栄養士会、公益社団法人日本栄養士会主催、一般社団法人日本酪農乳業協会共催)、メタボリックシンドローム対策コース「牛乳の3次機能と生活習慣病」 2010.3.6 (青森市文化会館)

6)メタボリックシンドローム予防 - 乳の「三次機能」と抗肥満-、星清子
平成22年度セミナー『牛乳を科学する』(公益社団法人三重県栄養士会、公益社団法人日本栄養士会主催、一般社団法人日本酪農乳業協会共催)、メタボリックシンドローム対策コース「牛乳の3次機能と生活習慣病」 2010.7.31(津市/津地区医師会館)

7)メタボリックシンドローム予防 -乳の「一次機能」「三次機能」と抗肥満 –、星清子平成21年度セミナー『牛乳を科学する』(公益社団法人青森県栄養士会、公益社団法人日本栄養士会主催、一般社団法人日本酪農乳業協会共催)、メタボリックシンドローム対策コース「牛乳の3次機能と生活習慣病」 2010.3.6 (青森市文化会館)

主な学内活動

進路就職部委員(2009~2012)
動物実験倫理委員会委員(2011~現在)
動物実験施設管理者(2012~現在)
全学FD・SD委員会委員(2013~2014)
尚絅学院大学「紀要」編集委員会 (2013~2016)
広報委員会委員 (2016~2018)
大学院総合人間科学研究科健康栄養科学専攻主任 (2017~現在)
健康栄養学群長 兼 健康栄養学類長 (2019~現在)

その他

【出身地】岩手県
【趣味】「月下美人」の飼養です。毎年、いくつ開花するか楽しみです。
【コメント】教育にあたっては、「なせば成る。夢は諦めず持ち続けよう」をモットーにしています。