教員紹介
松本 真奈美 (まつもと まなみ)
- 所属
- 人文部門
- 職位
- 教授
- 学位
- 博士(文学)
- 担当科目
- 【学群】心理・教育学入門 【学類】国文学講読Ⅰ(古典)、国文学演習Ⅰ(古典)、国文学史Ⅰ(古典) ほか
授業担当分野の概要(卒業研究を含む)
1) 詩歌や童謡について理解を深める授業。短歌の創作も行います。
2) 音読や群読(複数の読み手による音読)で文学に親しむ授業。国語の指導力に自信がつきます。
3) 東北ゆかりの文学を学ぶ授業。東北の方言を用いた詩の創作にも取り組みます。
4) 宮沢賢治の童話と詩を分析するゼミ。学生自身の発表と意見交換により展開します。
研究分野と所属学会
【研究分野】日本の詩歌、日本古典文学
【所属学会】和歌文学会、中古文学会、中世文学会
研究のキーワード
日本の詩歌、日本の古典、東北の文学、国語科教育、
接続可能な開発目標(SDGs)
現在の研究テーマ
1) 平安中後期和歌文学の研究
2) 小中学校教員養成校における国語科教材・国語科教育法の研究
3) 地域資源としての東北の文学の研究
研究成果の概要
1)平安和歌集の注釈的研究。『後拾遺和歌集』『曾禰好忠集』『恵慶集』『千穎集』『待賢門院堀河集』などの歌集に収められたすべての和歌に注釈を施し、公表しました。
2) 1)の成果に基づき、平安和歌の諸問題について論文を発表。平安中期に特有の「初期定数歌」と呼ばれる作品群や、曾禰好忠、恵慶法師、源重之らの作品について考察しました。
3)『源氏物語』と和歌の関わりについて論文を発表。実在の歌人の和歌との関わり、葬送儀礼関係歌の表現史との関わり、作中人物の和歌、といった論点から考察しました。
主な業績(研究実績・作品発表)
1)【著書】近藤みゆき・松本真奈美ほか著『後拾遺和歌集』明治書院、2023
2)【論文】松本真奈美「「重之百首」の表現―地名歌を中心に―」(『国語と国文学』第95巻第5号、「平安文学研究の現在」特集号)p34~47、2018
3)【論文】松本真奈美「平安和歌と浜辺の景物」(鈴木健一編『浜辺の文学史』三弥井書店)、p42~55、2017
4)【論文】松本真奈美「源氏物語の歌ことばと引歌―秋好中宮をめぐって―」(助川幸逸郞ほか編『構築される社会・ゆらぐ言葉』竹林舎)p232~257、2015
5)【論文】松本真奈美「雅子内親王と敦忠、師輔の恋」(久下裕利編『王朝の歌人たちを考える』武蔵野書院)p25~48、2013
6)【論文】松本真奈美「葬送儀礼関係歌の流れから見る『源氏物語』」(小嶋菜温子ほか編『源氏物語と儀礼』武蔵野書院)p721~739、2012
7)【論文】松本真奈美「後拾遺集と源氏物語」(加藤睦ほか編『源氏物語と和歌を学ぶ人のために』世界思想社)p24~42、2007
8)【著書】川村晃生・松本真奈美『恵慶集注釈』貴重本刊行会、2006
9)【著書】松本真奈美ほか著『中古歌仙集(一)』明治書院、2004
10)【著書】片野達郎・松本真奈美ほか著『歌ことばの辞典』新潮社、1997
主な地域・社会貢献活動
名取市図書館協議会会長(2018~現在)
『河北新報』「座標」執筆(月1回担当)(2015)
『河北新報』コラム欄「歌ことばの泉」執筆(土曜日担当)(1996~1999)
主な学内活動
教職課程センター長(2023~現在)
心理・教育学群長、学校教育学類長(2019~2022)
紀要編集委員長(2015~2018)
学生生活部長(2011~2014)
その他
【出身地】東京都
【趣味】日本全国の古書店めぐり