教員紹介
秋月 高太郎 (あきづき こうたろう)
- 所属
- 人文部門
- 職位
- 教授
- 学位
- 博士(情報科学)
- 担当科目
- 言語論、社会言語論、マンガ・コミック研究、メディア表現論、メディア表現基礎演習、日本語論、など
授業担当分野の概要(卒業研究を含む)
1)ことば(特に日本語・英語)のしくみや成り立ちについて学ぶ。【日本語論、言語論】
2)ことば(日本語に限らず世界で用いられているさまざま言語)と社会や文化との関わりについて学ぶ。【社会言語論】
3)(日本の)マンガやアメリカン・コミックとその社会的・文化的背景との関わりや、マンガやコミックのしくみについて学ぶ。【マンガ・コミック研究】
4)ことばや画像を用いて、「伝わる」表現にするための知識や方法について学ぶ。【メディア表現基礎演習】
研究分野と所属学会
【研究分野】言語学(社会言語学・語用論)、マンガ研究
【所属学会】日本言語学会、社会言語科学会、日本マンガ学会
研究のキーワード
メタファー、オノマトペ、音象徴、ポライトネス、モダリティ
現在の研究テーマ
商品の名称や広告文等についての、語用論的および社会言語学的研究
研究成果の概要
1)わたしたちの身の回りには、商品の名称やキャッチコピー、広告等に用いられる文、掲示板等の注意書きの文など、さまざまな「ことばによる表現」がある。特に、広告に用いられるキャッチコピー等には、特殊な技法(レトリック)が用いられていると考えられがちだが、その多くは、日常的なことばづかいと共通している。わたしたちは、モノやコトをどのように表現し、伝えようとするのかという観点から研究を進めている。
2)マンガやアニメ作品に登場するキャラクターが用いることばづかいには、個々のキャラクターを越えた共通点が見られることがある。たとえば、老人や博士の登場人物は「わしは〜じゃ」ということばづかいをする。これを「役割語」と言う。これまでに、忍者や脇役の男子キャラクターのことばづかいと、その人物像のかかわりなどについての研究を行った。
主な業績(研究実績・作品発表)
1)【著書】『ありえない日本語』筑摩書房(2005年)
2)【著書】『日本語ヴィジュアル系』角川書店(2009年)
3)【著書】『デジタル社会の日本語作法』岩波書店(共著)(2007年)
4)【著書】『敬語の辞典』朝倉書店(共著)(2022年)
5)【論文】「ウルトラマンの言語学」『尚絅学院大学紀要 第63号』(2012年)
6)【論文】「脇役男子の言語学〜スネ夫やジャイアンやはどのように話すのか」『尚絅学院大学紀要 第67号』(2014年)
7)【論文】「忍者の言語学」『尚絅学院大学紀要 第68号』(2014年)
8)【論文】「「(で)ございます」の言語学」小川芳樹・他(編)『コーパスからわかる言語変化・変異と言語理論』開拓社(2016年)
8)【評論】「ゆるキャラの意味論(セマンティクス)」『ユリイカ 総特集 みうらじゅん—SINCE1958』(2016年)
主な学内活動
総合人間科学部表現文化学科学科長(2015〜2021)
その他
【出身地】東京都
【趣味】マンガ描き、同人誌制作