尚絅学院大学

教員紹介

西内 美香 (にしうち みか)

西内 美香

所属
健康栄養部門 
職位
教授 
学位
博士(農学) 
担当科目
栄養管理論、臨床栄養学概論Ⅰ・Ⅱ、臨床栄養学実習Ⅰ、臨床栄養活動論Ⅱ、臨地実習Ⅱ・Ⅲ、総合演習Ⅰ・Ⅱ、管理栄養士活動論、卒業研究、情報リテラシー、基盤演習 

授業担当分野の概要(卒業研究を含む)

1) 臨床(病院など)での栄養マネージメント(アセスメント含む)の概要について
2)患者への治療のツールの一つとして食事療法があるが、各病気によってどのような食事を提供するかを学ぶ講義。
3)常食の献立をベースに治療食へ展開する方法についての講義と実習と調理実習。
4)栄養指導を行うための知識の復習とコミュニケーションの取り方をロールプレーイングで身につける講義
5)病院での臨地実習に向けての知識の整理とマナー・法律の復習・実習課題・実習報告発表の演習

研究分野と所属学会

【研究分野】亜鉛、食欲、糖尿病と食生活

【所属学会】日本静脈経腸栄養学会、日本病態栄養学会、日本栄養・食糧学会、日本微量元素学会、日本亜鉛栄養治療研究会、日本栄養士会

研究のキーワード

亜鉛、食欲、糖尿病と食生活

接続可能な開発目標(SDGs)

  • 3.すべての人に健康と福祉を

現在の研究テーマ

人体における微量元素「亜鉛」の働きについて

研究成果の概要

侵襲の大きな手術後は、血清亜鉛値が低下し、食欲不振を訴える患者が多い。そこで、亜鉛入り栄養補助食品を付加することで食欲が改善しやすいのか?さらに、亜鉛の過剰摂取による2価イオンの吸収障害が起こり得るのか調べた。その結果、どちらの群も主観的食欲感覚のアンケート結果と血清亜鉛値は上昇し、亜鉛付加群の血清亜鉛値が若干高い傾向にあった。また、亜鉛を付加したが吸収障害は生じなかった。そこで、実際の摂取量を算出し比較した結果、術後7日目での亜鉛付加有り群の摂取カロリーは、亜鉛付加無群と比較して有意に高かったことから、術後の回復に寄与することが明らかとなった。

主な業績(研究実績・作品発表)

1)「Orexigenic action of oral zinc: metabolomic analysis in the rat hypothalamus. 」Nishiuchi M et.al. Biosci. Biotechnol. Biochem. 82(12) : 2168-2175 (2018)
2) 「亜鉛経口投与による摂食促進効果に関する研究」西内美香、東北大学 博士論文 (2018)
3)「 Influence of Japanese diet consumption during pregnancy and lactation on lipid metabolism in offspring. 」
Ishikawa H, Guo X , Sugawara S , Iwagaki Y ,Yamamoto K , Konno A , Nishiuchi M ,Tsuduki T.
The End-to-end Journal doi:10.1016/j.nut.2018.06.006 Reference: NUT 10246 (2018)
4) 「開心術または冠動脈バイパス移植術を受けた患者における血清亜鉛値の変化と亜鉛付加の有用性について」
西内美香他、日本静脈経腸栄養学会雑誌Vol.31 No5 p.1136-1140 (2016)
5) 「Relationship between serum zinc level and the preference for spicy foods in healthy subjects」
Nishiuchi M. et.al.,BIOMEDICAL RESEARCH ON TRACE ELEMENTS Vol.27 No4 p.162-168 (2016)
6) 「周術期の血清亜鉛濃度と栄養補助食品の有用性について」
西内美香他、ヒューマンニュートリション栄養管理の症例と実践 No.31 p.68-71 (2014)

受賞

第18回 日本亜鉛栄養治療研究会 学術集会 優秀奨励賞(2019)
2018年Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry(BBB)論文賞(2019)
日本静脈経腸栄養学会 JEFFスカラーシップ賞(2012)

主な学内活動

宗教部委員会委員(2017~2018)
進路就職部委員会委員(2019~2020)
教務部委員会委員(2021~2024)
大学ハラスメント防止委員会委員(2018~2020)
ハラスメント相談員(2023~)
人間対象研究・調査倫理委員会委員(2024~)