尚絅学院大学

教員紹介

柳沼 梢 (やぎぬま こずえ)

柳沼 梢

所属
健康栄養部門 
職位
准教授 
学位
博士(医学) 
担当科目
公衆衛生学Ⅰ、公衆衛生学Ⅱ、健康栄養情報論、健康栄養情報実習、健康と栄養、卒業研究  

授業担当分野の概要(卒業研究を含む)

①人間集団の健康を保持増進するための組織的活動とその理念やシステムに関する講義。                                                
②健康や栄養に関する情報の検索・収集のために必要な基礎知識、また、データの集計・解析・まとめ方に関する講義。                                                   
③健康や栄養に関する情報の検索・収集方法、また、データの集計・解析方法に関する実習。                                               
④健康と栄養の基礎的事項に関する講義。                                                   
⑤女性勤労者の職業性ストレスに関する研究(卒業研究)
⑥大学生の食生活状況に関する研究(卒業研究)

研究分野と所属学会

【研究分野】公衆衛生、疫学

【所属学会】日本衛生学会、日本公衆衛生学会、日本栄養・食糧学会、日本栄養改善学会"

研究のキーワード

疫学研究、職業性ストレス、アンケート調査、栄養疫学、環境汚染化学物質、食事調査 

接続可能な開発目標(SDGs)

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう
  • 8.働きがいも経済成長も

現在の研究テーマ

①女性勤労者の職業性ストレスに関する研究
②大学生の食生活状況に関する研究
③魚介類を介した環境由来化学物質曝露に関する研究

研究成果の概要

①管理栄養士・栄養士および保育者を対象として、職業性ストレス調査を実施しました。心理的ストレス反応や努力-報酬不均衡などの各種ストレス状況、また、関連要因について明らかにし、働きやすい職場作りの一助となるよう検討しています。

②大学生を対象として、食事画像解析アプリケーションを用いた栄養摂取状況調査および各種アンケート調査を実施しました。朝食欠食や栄養不足などの問題点を明らかにし、改善方法について検討しています。

③メチル水銀やPCBなどの化学物質は自然界に存在し、食物連鎖を経て魚介類に蓄積されるため、私たちは職業的な曝露がなくても、魚介類の摂取を介して低濃度ながら慢性的に曝露を受けます。出生コホート調査のデータを用い、リスクを避けてベネフィットを得る魚介類の摂取方法について検討しています。

主な業績(研究実績・作品発表)

【学術雑誌等に発表した論文】
1)Kozue Yaginuma-Sakurai, Chotoku Saito, Yoshiko Kasahara, Kanami Tsuno, Kouichi Yoshimasu, Nozomi Tatsuta, Miki Goto, Kunihiko Nakai. Work engagement and associated factors among Japanese registered dietitians and dietitians: A cross-sectional study. Industrial Health. 62(3). pp 161-169. 2024.
2) Kozue Yaginuma-Sakurai, Chotoku Saito, Yoshiko Kasahara, Kanami Tsuno, Kouichi Yoshimasu, Nozomi Tatsuta, Miki Goto, Kunihiko Nakai. A cross-sectional study of the association between effort-reward imbalance and psychological distress among Japanese dietitians. Journal of Occupational Health 63(1). 2021.
3) Kozue Yaginuma-Sakurai, Kanami Tsuno, Kouichi Yoshimasu, Tomohide Maeda, Hiroko Sano, Miki Goto, Kunihiko Nakai. Psychological distress and associated factors among Japanese nursery school and kindergarten teachers: a cross-sectional study. Industrial Health. 58(6). pp 530-538. 2020.
4) 柳沼梢.魚介類を介した環境由来化学物質曝露に関する研究−食事介入によるメチル水銀体内負荷量の低減効果−.尚絅学院大学紀要.第71号.pp 41-48.2016.
5) Kozue Yaginuma-Sakurai et al. Hair-to-blood ratio and biological half-life of mercury: experimental study of methylmercury exposure through fish consumption in humans. The Journal of Toxicological Sciences. 37 (1). pp 123-130. 2012.
6) Kozue Yaginuma-Sakurai et al. Intervention study on cardiac autonomic nervous effects of methylmercury from seafood. Neurotoxicology and Teratology. 32. pp 240-245. 2010.
7) Kozue Yaginuma-Sakurai et al. Assessment of exposure to methylmercury in pregnant Japanese women by FFQ. Public Health Nutrition. 12. pp 2352-2358. 2009.
8) Kozue Sakurai et al. Agreement of estimated values with measured values in dietary intake of minerals: A validation study in Japan. Journal of Food Composition and Analysis. 21. pp 26-34. 2008.

【学会発表】
1) 柳沼梢,津野香奈美,吉益光一,齋藤長徳,笠原賀子,龍田希,仲井邦彦.管理栄養士・栄養士のワーク・エンゲイジメント.第78回日本衛生学会総会.東京.2023年3月.
2) 柳沼梢,笠原賀子,津野香奈美,吉益光一,龍田希,仲井邦彦.管理栄養士・栄養士の努力−報酬不均衡と心理的ストレス反応の関係.第80回日本公衆衛生学会総会.東京.2021年12月.
3) 柳沼梢,津野香奈美,吉益光一,佐野裕子,前田有秀,仲井邦彦.管理栄養士・栄養士のストレス状況に関する横断調査.第91回日本衛生学会総会.富山.2021年3月.
4)柳沼梢,津野香奈美,吉益光一,佐野裕子,前田有秀,仲井邦彦.保育者のストレス状況に関する横断調査.第90回日本衛生学会総会.盛岡.2020年3月.
5)柳沼梢,齋藤長徳,片山一男,笠原賀子,佐々木裕子,津野香奈美,吉益光一,仲井邦彦.管理栄養士・栄養士のストレス状況に関する横断調査―調査方法と中間報告―.第66回日本栄養改善学会総会.富山.2019年9月.
6)柳沼梢,津野香奈美,吉益光一,佐野裕子,赤田太郎,前田有秀,佐々木裕子,仲井邦彦.保育者のストレス状況に関する研究―予備調査の結果から―.第89回日本衛生学会総会.名古屋.2019年2月.
7)柳沼梢,津野香奈美,吉益光一,佐々木裕子,仲井邦彦.保育者のストレス状況に関する研究―予備調査結果について―.第77回日本公衆衛生学会総会.福島.2018年10月.

【シンポジウム講演】
1)柳沼梢.魚介類を介した低濃度メチル水銀の成人期ばく露による健康リスク.第66回日本栄養・食糧学会大会. 仙台. 2012年5月.

受賞

ファイザー賞(2015年)

主な学内活動

情報システム委員(2012〜2018)
宗教部員(2019〜)
学生生活部員(2020〜)
入試部員(2023〜)

その他

【出身地】宮城県
【趣味】ディズニーが大好きです。
【メッセージ】「何事にもベストを尽くす」これが私のモットーです。一度しかないその瞬間、後悔のないよう精一杯取り組むことが成功へのカギと信じています。