教員紹介
石井 美和 (いしい みわ)
- 所属
- 教育部門
- 職位
- 准教授
- 学位
- 修士(教育学)
- 担当科目
- 【学類】教育制度、教育原理、教職概論、教育課程論、教職実践演習
授業担当分野の概要(卒業研究を含む)
1)教育を支えるしくみ、法制度に関する講義
2)教育に関する基本的な考え、歴史、制度に関する講義
3)教師・保育者の職業的な特徴や職業倫理、専門性に関する講義
研究分野と所属学会
【研究分野】教育社会学、教育学、保育学
【所属学会】子ども社会学会、日本保育学会、日本教育学会、高等教育学会
研究のキーワード
1)保育者の専門性、専門職性
2)専門職の養成教育の制度
3)教育と福祉の連携
接続可能な開発目標(SDGs)
現在の研究テーマ
1)保育者の専門職性や専門性の歴史的展開
2)保育者の専門職アイデンティティの形成過程
3)教育(学校)と福祉の連携
研究成果の概要
1)保育士の専門職団体である全国保育士会や幼稚園団体の歴史的資料を分析し、小学校や社会福祉士など隣接職種との関係から、その専門性が類似化してきていることを明らかにしました。
2)保育者に対するインタビュー調査から、保育者が、子どもを保育するだけでなく、少子化や地域社会の変化を受け止め、遊びを中心とした質の高い保育と保護者に対する支援を両立する子育て支援の専門家としてその専門職アイデンティティを再構築していることを明らかにしました。
3)学習支援を行う団体やスクールソーシャルワーカーへのインタビュー調査を行い、学校教育と福祉の連携について、学校や教師の持つ専門職の文化が課題になっていることを明らかにしました。
主な業績(研究実績・作品発表)
<論文>
1)石井美和(2021)「子育て支援実践の形成・変容のプロセスを通した保育者アイデンティティの再構築-制度ロジック概念を手がかりとして-」『保育学研究』第59巻第1号、105-116頁
2)石井美和・荒井英二郎(2021)「『学校における働き方改革』に関する政策の展開と研究動向―教育業務の外部化・アウトソーシングの視点から―」『東北文教大学・東北文教大学短期大学部紀要』第11号、65-86頁
3)石井美和・小原明恵・橋本鉱市(2020)「保育士の専門職コンピテンシー-習得時期に関する養成機関・保育所の認識ギャップ-」『東北文教大学・東北文教大学短期大学部紀要』第10号、59-71頁
4)石井美和(2018)「子育て支援における組織フィールドの形成―全国組織の成立に着目して―」『東北文教大学・東北文教大学短期大学部紀要』第8号、95-107頁
5)横沢文恵・石井美和・大桃伸一・奥山優佳・齋藤雅志(2017)「保幼小接続カリキュラムについての実践的研究-山形県三川町の事例をもとに-」『東北文教大学・東北文教大学短期大学部教育研究』第7号、37-48頁
6)奥山優佳・石井美和・本田誠・山崎安可音(2017)「新設保育施設の今日的課題-保育士の主体的研修の視点から-」『東北文教大学・東北文教大学短期大学部教育研究』第7号、37-48頁
7)石井美和・横沢文恵・大桃伸一・阿部美樹「保育者養成校における付属幼稚園との連携に関する一考察―実践研究発表を契機とした試みを通して―」『東北文教大学・東北文教大学短期大学部教育研究第7号、25-36頁
8)石井美和(2016)「『子育て支援』に関する信念の形成過程-複線経路・等至性モデルによる分析の試み-」『桜の聖母短期大学紀要』第40号、115-133頁
9)石井美和(2015)「保育士の専門職化プロセスと処遇問題―全社協保母会の役割を中心として―」『桜の聖母短期大学紀要』第39号、195-216頁
<著書>
1)橋本鉱市編著、石井美和、井本佳宏、白旗希実子、鈴木道子、高橋哲、丸山和昭著(2019)『専門職養成の質保証―初期研修をめぐるポリティクス―』玉川大学出版会
2)橋本鉱市編著、齋藤崇徳、高橋哲、丸山和昭、鈴木道子、井本佳宏、石井美和、白旗希実子著。(2015)『専門職の報酬と職域』玉川大学出版会
3)橋本鉱市編著、石井美和、井本佳宏、猪俣歳之、京須希実子、鈴木道子、高橋哲、丸山和昭、渡部芳栄著(2009)『専門職養成の日本的構造』玉川大学出版会
受賞
日本保育学会奨励賞(論文部門)(2022年)
主な地域・社会貢献活動
山形大学付属学校運営部調査委員会委員(2023年)
山形県保育士等キャリアアップ研修講師(2019年~)
山形県保育協議会保育スーパーバイザー事業実践研究ゼミナール講師(2017年~2022年)
主な学内活動
宗教部委員(2023~)
教職課程センター員(2023~)
その他
【出身地】福島県
【趣味】キャンプ、登山、スキー