教員紹介
大谷 航 (おおたに わたる)
- 所属
- 教育部門
- 職位
- 講師
- 学位
- 教職修士
- 担当科目
- 【学類】国語、国語科教育法Ⅰ~Ⅳ、国文学講読Ⅱ(近現代)、児童文学論 ほか
授業担当分野の概要(卒業研究を含む)
1)国語科教育法:母語教育としての国語の授業づくりにおける教材研究の在り方と方法について検討する。
2)国語:「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」「言語」「書写」「読書」の概要を理解する。あわせて自らの言語活動を通して、指導法の基礎を身に付ける。
3)国文学講読Ⅱ(近現代):近現代小説を読むための基礎的な知識や手続きを身に付ける。また、国語科教科書の教材に関する理解を深めるため、教材を読むための手続きを学ぶ。
4)児童文学論:児童文学の定義及び変遷を探りながら、主要な作品を読み解くことで、日本及び世界の児童文学の抱える課題を解明する。
5)卒業研究:国文学、国語科教育学等の特定領域への関心に応じて研究課題を設定し、文献調査や実地調査によって解明する。
研究分野と所属学会
【研究分野】国語科教育
【所属学会】日本国語教育学会、全国大学国語教育学会
研究のキーワード
1)小学校国語科教育法
2)中学校国語科教育法
3)説明的文章
4)日本近現代文学
5)国語科とICT
6)文体論
接続可能な開発目標(SDGs)
現在の研究テーマ
1)小学校国語科における説明的文章教材と指導法
2)中学校・高等学校における日本近現代文学作品の指導法
3)国語科におけるICT活用の展望
研究成果の概要
1)小学校国語科の低学年向け説明文教材を対象とし、語学的観点から構造と表現の両面にわたって分析を試み、本質に迫った。その結果、低学年教材は扱われる素材自体が変化したり、時を表す語句や表現が明示されたりするなど、児童が事柄の推移を意識しやすい「時系列式」展開をもち、「ノダ文」の表現効果も援用しながら平易な語り口で述べられる文章であることが跡付けられた。
2)今西祐行著「ヒロシマのうた」の文体的側面に焦点をあて、その名文といわれる所以を明らかにするとともに、今後の授業実践に向けて授業者として踏まえておくべき知見を語学的観点から整理した。また、実際に授業を行い、児童の反応や記述を基に単元目標の達成に資する授業展開についてまとめた。
3)Ruben Puenteduraが提唱したICTの活用段階を示す「SAMRモデル」を国語科の授業に適用することによって、ICTの効果的な活用場面を設定し、児童の読む力や書く力を高めていくことを試みた
主な業績(研究実績・作品発表)
<論文>
1)遠藤仁・大谷航(2014)小学校説明文教材の構造と表現に関する基礎的研究(1)『宮城教育大学紀要』第48巻
2)遠藤仁・大谷航(2015)小学校説明文教材の構造と表現に関する基礎的研究(2)『宮城教育大学紀要』第49巻
3)遠藤仁・大谷航(2016)小学校説明文教材の構造と表現に関する基礎的研究(3)『宮城教育大学紀要』第50巻
4)遠藤仁・大谷航(2017)小学校説明文教材の構造と表現に関する基礎的研究(4)『宮城教育大学紀要』第51巻
5)遠藤仁・大谷航(2018)「ヒロシマのうた」研究(1)『宮城教育大学紀要』第52巻
6)遠藤仁・大谷航(2019)「ヒロシマのうた」研究(2)『宮城教育大学紀要』第53巻
7)大谷航(2018)物語の全体像を具体的に想像する力を育てる一試み~「ヒロシマのうた」の原文と教材文を比べ読むことを通して~第47回「教育実践研究論文助成」日本教育公務員弘済会宮城支部
8)大谷航(2021)ICTを活用して児童の読む力,書く力を高める一試み~国語科におけるSAMRモデルの導入を通して~第50回「教育実践研究論文助成」日本教育公務員弘済会宮城支部
9)大谷航(2022)自立した読者としての児童を育成する一試み~国語科におけるブックトークの実践を通して~第51回「教育実践研究論文助成」日本教育公務員弘済会宮城支部
受賞
第47回「教育実践研究論文助成」優秀賞(2018年)
第51回「教育実践研究論文助成」優秀賞(2022年)
主な地域・社会貢献活動
主な学内活動
図書館運営委員(2023年~)
全学FD・SD委員(2023年~)
その他
【出身地】宮城県松島町
【趣味】ポタリング、紅茶