教員紹介
小泉 嘉子 (こいずみ よしこ)
- 所属
- 心理部門
- 職位
- 教授
- 学位
- 教育学(博士)
- 担当科目
- 【学類】心理学研究法、心理学実験、発達心理学、教育心理学、心理実習、卒業研究、等 【大学院】心理学研究法研究法特論B、発達心理学特論、心理学総合演習Ⅰ・Ⅱ等
授業担当分野の概要(卒業研究を含む)
1)発達心理学(2024年度より開講):公認心理師科目、発達理論と乳幼児期から老年期かけての発達について
2)教育心理学(2020年より開講):子どもの教育に関する心理学の理論や知見について
研究分野と所属学会
【研究分野】発達心理学/ 教育心理学
【所属学会】日本心理学会、日本発達心理学会、日本教育心理学会、日本読書学会、日本家政学会、日本発達支援学会
研究のキーワード
生涯発達、言語発達、ポライトネス、モダリティ表現、情報のなわばり、社会性発達
接続可能な開発目標(SDGs)
現在の研究テーマ
1)認識のモダリティ・情報のなわばり・ポライトネス(配慮表現)の理解の発達に関する研究
2)教育現場における“ほめ”モデルと教員向けトレーニングプログラムの構築
3)幼児の健康・食生活の課題と対策に関する研究
研究成果の概要
1)発話者の発話内容(命題内容)の確信度を判断する際に、小学生は情報のなわばりに関係なく認識のモダリティ表現にのみ基づいて確信度を判断しているが、中高生は命題内容と認識のモダリティ表現に基づいた判断だけでなく、ポライトネス(配慮表現)に基づいた確信度判断も行っていることを明らかにした。
2)大学生のほめ行動は「人に悪く評価されるのを避けたい」というネガティブフェイス(個人の特性)と他者へのほめ行動との間に関連が見られたが、保育者養成課程の学生のほめ行動は個人の特性とは無関連に実行できるようになることを明らかにした。
3)保護者の精神的健康度と、保護者の子どもへの食事づくりの傾向(外食やインスタント食品に依存、野菜を調理して子どもに食べさせる保護者が少ない)や子どものう蝕との関連を明らかにした。
主な業績(研究実績・作品発表)
○ 著書
1)『シードブック発達心理学―保育・教育に活かす子どもの理解―』、(編著)本郷一夫、(共著者)澤江幸則、鈴木智子、小泉嘉子、平川昌宏、佐藤幸子、糠野亜紀、飯島典子、高橋千枝、杉村僚子、八木成和、片岡彰、杉山弘子、足立智昭、建帛社、2007年1月、(執筆部分)「第4章 言語・コミュニケーション」40頁-52頁
2)『シードブック保育の心理学Ⅰ・Ⅱ』、(編著)本郷一夫、(共著者)糠野亜紀、津田千鶴、西野美佐子、平川昌宏、片岡彰、澤江幸則、鈴木智子、小泉嘉子、佐藤幸子、村上凡子、平川久美子、山本有紀、井上孝之、松好伸一、足立智昭、高橋千枝、杉山弘子、八木成和、飯島典子、金谷京子、建帛社、2011年1月、(執筆部分)「第9章 言語の発達」83頁-92頁
3)『「気になる」子どもの社会性発達の理解と支援:チェックリストを活用した保育の支援計画の立案』、(編著)本郷一夫、(共著者)小泉嘉子、飯島典子、平川久美子、高橋千枝、北大路書房、2018年4月、(執筆部分)「第2章 社会性発達チェックリスト(改訂版)の項目とその意味」15頁-36頁
4)『公認心理師の基礎と実践 第12巻 発達心理学』、(監修)野島一彦、繁桝算男、(編著)本郷一夫、(共著者)進藤将敏、小泉嘉子、平川昌宏、澤江幸則、増田貴人、平川久美子、糠野亜紀、飯島典子、八木成和、高橋千枝、鈴木智子、相澤雅文、吉中淳、稲垣宏樹、ちとせプレス、2018年9月、(執筆部分)「第3章 言語・コミュニケーションの発達」41頁-53頁
5)『保育の心理学 2019年度保育士養成課程対応』(編著)本郷一夫、飯島典子(共著)糠野亜希、進藤将敏、鈴木智子、平川昌宏、小泉嘉子、山本信、平川久美子、杉山弘子、八木成和、高橋千枝、市川奈緒子、健帛社、2019年2月、(執筆部分)「第6章 言語の発達」54頁-64頁
6) 『ひと目でわかる発達 誕生から高齢期までの生涯発達心理学』(編著)渡辺 弥生、西野 泰代、(共著者)浜名真以、板倉昭二、渡邊直美、溝川 藍、鈴木亜由美、伊藤崇達、芝﨑美和、小野田亮介、原田恵理子、島 義弘、小倉正義、相良順子、若本純子、小泉嘉子、福村出版、2020年3月、(執筆部分)「14章 気になる子どもとは?」
7)『心理学検定 専門用語&人名辞典』一般社団法人日本心理学諸学会連合 心理学検定局編、実務教育出版、2023年6月、(執筆部分)「専門用語解説」編(発達・教育)75用語を担当。
〇論文(過去5年)
1)「大学教員の研究意欲に影響を与える要因について―日本の私立大学のデータから」、桂 重樹、田村 嘉勝、川端 壮康、小泉 嘉子、李 篠平、王 沖、2020年7月、尚絅学院大学紀要第79号35-44頁、査読有
2)「ほめられ経験と気分・自尊感情との関連」、田島 裕之、池田 和浩、小泉 嘉子、飯島 典子、2021年12月、尚絅学院大学紀要82号 37-43頁 査読有
3) 「福島県相双地区における保護者の精神的健康度と子どもの健康管理及び家庭生活との関連」今野 暁子、小泉 嘉子、池田 和浩、2021年12月、尚絅学院大学紀要82号 1-9頁、査読有
4)A comparison of factors affecting verbal aggression between Japan and China: Emotion and politeness. Kawabata, T, Koizumi, Y, Xioping, L, Chong, W. Xenophobia vs. Patriotism: Where is my Home? Proceedings from the 25th Congress of the International Association for Cross-Cultural Psychology 299, 2022年, 査読有り
5)「景観行政団体における景観まちづくり教育の実態と普及に向けた課題」、馬場 たまき、小泉 嘉子、北原 啓司、阿留多伎 眞人、2022年3月、弘前大学大学院地域社会研究科年報 18号 39-57頁、査読有
主な地域・社会貢献活動
仙台市保育専門技術向上支援事業におけるスーパーバイザー(2019年4月~現在に至る)
主な学内活動
(過去5年)
入試部委員(2019年4月~2023年3月)
高大接続推進部委員(2023年4月~現在に至る)
その他
【出身地】東京都
業績につきましては、researchmap(https://researchmap.jp/)に最新情報を掲載しております。そちらをご覧下さい。