外国語インテンシブコース お知らせ
~地域との出会いが、学びになる~英語インテンシブコース 秋保フィールドワーク報告
2026/08/05
外国語インテンシブコースは、特に身につけたい言語(英語、韓国語、中国語等)を集中的に学び、言語リテラシーを育むコースです。英語コースでは「国内合宿研修」で英語力を高めるプログラムを実施しており、秋保地域の皆様との交流を通して、地域の魅力や人々の想いに触れ、その価値を世界へ発信する力を養っています。
秋保フィールドワークに向けた準備
「この質問は、もう少し打ち解けてからの方がいいかもしれないね。」 教室では、学生たちが数々のカードを囲みながら話し合っています。並んでいるのは英語ではなく、日本語で書かれた質問です。フィールドワークの1週間前、英語インテンシブコースでは、秋保でのインタビューに向けた準備が始まっていました。
「どんなことを聞けば相手の思いや経験を知ることができるだろう。」
「どんな順番なら自然に会話が広がるだろう。」
2年生が中心となり、会話の流れを考えていきます。
英語インテンシブコースでは、最初から英語の表現を考えるのではなく、まず「相手を知りたい」という気持ちを大切にしながら、意味のある質問や会話の流れを考えます。 その上で、それらを英語でどのように伝えるかを学生同士で相談し、準備を進めていきました。
こうして準備されたインタビューは、尚絅学院大学とAKIU VALLEY協議会をはじめ、地域の皆様との連携によって実現する秋保フィールドワークへとつながっていきます。
ディスカッション授業で作成したインタビュー質問(日本語)
秋保カナダゲストハウス・キャンプ場
迎えたフィールドワーク当日。学生たちは秋保カナダゲストハウス・キャンプ場で、オーナーのスティーブさんへのインタビューに臨みました。最初は2年生が会話をリードしますが、場の雰囲気が和んでくると、「この質問、聞いてみる?」「次はお願い。」と自然に1年生へ話題を引き継いでいきます。準備してきた質問をきっかけに、会話は少しずつ広がっていきました。スティーブさんの答えを聞いて新しい疑問が生まれ、その場でさらに質問を重ねる学生たち。予定していた時間を過ぎても会話は続き、笑顔の絶えない時間となりました。学生たちが準備していたのは「英語の質問」ではなく、「相手とつながるための会話」だったことが、自然と伝わってくる場面でした。
秋保カナダでスティーブさんと話す学生たち
夕方には、学生、教員、スティーブさんが一緒に夕食の準備を始めます。
この日は、同じ宿に滞在していたオランダから旅行中のご家族も輪に加わり、国籍や年齢を越えて交流が広がりました。
夕食後には、2年生が12歳の女の子へ「ババ抜き」や「神経衰弱」の遊び方を英語で紹介します。
最初は、お互いに言葉を探しながらゲームを始めましが、勝ったり負けたりするたびに歓声が上がり、学生たちも自然と笑顔になりました。この時間には、「英語を勉強する」という意識よりも、「一緒に楽しむために英語を使う」という姿がありました。
その夜、子どもたちが休んだ後も、学生同士の会話は続きます。「どうして先輩は、あんなに自然に英語で話せるんですか。」1年生からの問いに、ある2年生はこう答えました。「難しい英語を話そうとは思っていないよ。自分が使える英語で、その場の会話を楽しむことを大切にしているんだ。」授業で始まった学びは、フィールドワークを経て、学生同士の対話の中でも受け継がれていました。
バーベキュー
今後の活動に向けて
2日間を通して学生たちは、秋保フィッシングエリア、Glass Studio SHO、大滝園、秋保大滝、秋保大滝植物園なども訪れました。地域の方々から話を伺い、その土地の歴史や仕事への思い、未来への展望に耳を傾けます。
景色を眺めるだけではなく、写真を撮り、気づいたことを書き留めながら、「海外から訪れる人は、どんなことを知りたいだろう」と考え続けていました。こうして集めた経験や気付きは、次学期に制作する英語の地域紹介マガジンへとつながります。
秋保大滝でメモを取る学生たち
魅力的な記事を書くためには、英語力だけでは十分ではありません。地域を知り、人を知り、その場所にある物語を知ること。その経験を、自分の言葉で世界へ伝えること。
今回のフィールドワークは、その第一歩となりました。
英語インテンシブコースの秋保フィールドワークは、英語を学ぶためだけの活動ではありません。地域の人々と出会い、対話を重ね、その土地の魅力や人々の思いに触れ、それを世界へ伝えていく。こうした学びが実現できるのは、尚絅学院大学とAKIU VALLEY協議会をはじめ、地域の皆様との継続的な連携があるからこそです。
これからも英語インテンシブコースでは、人との出会いを学びへ、そして学びを地域や社会へとつなげる教育を大切にしていきます。
(英語コース担当教員・人文部門 パトリック カナウェイ)
集合写真