客員研究員の小原嘉明先生が新刊出版
2021/09/02
本学客員研究員である小原嘉明先生が、研究成果を中公新書より書籍として出版されました。
「本能-遺伝子に刻まれた驚異の知恵」(中公新書)
■著書について解説
鳥のヒナは親に教わらなくても飛ぶことができる。人間の赤ちゃんも、口を密閉し、内部を陰圧にしたうえで乳を吸うという、複雑な行動を誰にも習わずに行う。これらは全て本能のおかげである。簡単な行動だけでなく、あちこちの筋肉や感覚器を総動員する、まるでオーケストラが演奏するような行動も、実は本能が指揮しているのだ。本能に基づく驚くべき行動の数々を紹介し、その本能がどうなりたっているのかを解説する。
出版社 : 中央公論新社 (2021/8/18)
発売日 : 2021/8/18
言語 : 日本語
新書 : 251ページ
ISBN-10 : 412102656X
ISBN-13 : 978-4121026569
■目次
序章 動物の行動を支える本能
第1章 本能の深遠なる奇計
第2章 餌取り行動の収支決算
第3章 奮闘するオス
第4章 したたかに操り、選ぶメス
第5章 オスとメスの立場と都合
第6章 行動を組み立てる多様な組織器官
第7章 行動の司令塔
第8章 人間の本能
■著者について
小原嘉明
1942年福島県生まれ.東京農工大学農学部卒業.同大学教授等を経て,東京農工大学名誉教授.現在,尚絅学院大学客員研究員.この間,1997~2005年の9年間,ケンブリッジ大学にてMajerus M. E. N.教授と共同研究.理学博士.専攻・動物行動学
著書『モンシロチョウ――キャベツ畑の動物行動学』(中公新書,2003),『入門! 進化生物学』(中公新書,2016),『まぼろし色のモンシロチョウ――翅にかくされた進化のなぞ』(福音館書店「たくさんのふしぎ」,2020),『暗闇の釣り師グローワーム』(福音館書店「たくさんのふしぎ」,2015),『アオムシの歩く道』(福音館書店「たくさんのふしぎ」,2013),『進化を飛躍させる新しい主役――モンシロチョウの世界から』(岩波ジュニア新書,2012),『イヴの乳――動物行動学から見た子育ての進化と変遷』(東京書籍,2005),『恋の動物行動学――モテるモテないは,何で決まる?』(日本経済新聞社,2000),『父親の進化――仕組んだ女と仕組まれた男』(講談社,1998),『行動生物学』(培風館,1997),『みつばち家族の大冒険――おどろくべきみつばちの生態』(偕成社,1992),『オスとメス 求愛と生殖行動』(岩波ジュニア新書,1986),『入門 動物の行動』(岩波書店,1986),他.
本件に関するお問い合わせは、教育研究支援課(022-381-3502)まで