尚絅学院大学

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授業が始まるまでに(重要なお願い)

2020/03/27

授業が始まるまでに(重要なお願い)

                                         学長 合田 隆史

 
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は現在ヨーロッパ・米国を中心に急拡大を続け、27日現在の全世界の感染者数は50万人を超え、歯止めのかからない状況となっています。

 

日本において、1日当たりの新規感染者の増加数は数十名程度で、爆発的な拡大に歯止めがかかっている状況です。しかし、首都圏や北海道、関西圏、名古屋などでいくつかのクラスターが発生し、これらの地域の感染者数は100名を大きく超えています。また感染経路を追跡できないケースも増えてきており、今後の感染の急拡大が非常に強く懸念されています。これは、感染者の中で、発症しないまま活動を続け、本人が知らないうちにウイルスのキャリアー(運び屋)となり感染拡大に関与していることによるもので、このようなケースが増えることにより、感染防止の制御ができない状況、いわゆる爆発的感染拡大に至り、欧米と同様に非常事態宣言の発令に至り、活動が強く制限される事態となる可能性もあります。
現在の、首都圏における感染者数の増加は、その潜伏期から考え1~3週間前の感染による結果と考えられ、そこから現在までの間にさらに感染拡大が進行してしまっているものと考えられます。今実施されている外出制限要請などの対策の効果が表れるとしても、その結果は2~3週間後にならないとわかりません。宮城県内でも、27日に1名の感染が確認され、都内からの知人の訪問により感染したとの報道があり、既に県内でも感染が拡大している可能性もあります。

 

 今回の新型コロナウイルス感染症の特徴として、既にお知らせしている通り、
・感染による影響は、若年者は軽症にて治癒する一方、高齢者・疾患を持つ人の重症化が特徴である。
若者がウイルス感染により無症候性(症状が現われない)キャリアとなって感染を拡大することによって、
 高齢者や疾患を持つ人が感染し重症化させるリスクがある

 

新学期の授業開始が4月22日まで繰り下げられましたが、その間に皆さんが感染したり、知らないうちに皆さんの家族や身近な方、地域社会に感染を拡大したりしているこのないよう、下記の点にご留意するとともに、新学期の授業開始に向けた予習や復習、自分なりの興味に応じた学習を行うなどしっかり準備をしてください。
 

皆さんが責任のある行動をとることをお願いいたします。
 

感染防止の基本原則として「換気の悪い密閉空間、多くの人が密集、近距離での会話や発話」の3つの状況を厳に回避することを遵守の上、次の具体的事項について十分に留意すること


(1)軽い風邪症状(のどの痛みだけ、咳だけ、発熱だけなど)でも外出を控えること
(2)不要不急の外出は避けること
(3)外出時は必ずマスクを着用し、帰宅後は手洗い・消毒、うがいを実行すること
   特に公共交通機関を利用する際は、必ずマスクを着用し、密集した中での会話は控えるようにすること
   *マスクの入手が困難な場合は、簡単な手づくりマスクの作り方がWEBで公開されています。
   例えば、https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_00460.html など。
   また、「マスク」 「ハンカチ」で検索すると手縫いの必要のない簡単なマスクの作り方がたくさん公開されています。
(4)規模の大小に関わらず、風通しの悪い空間で人と人が至近距離で会話する場所やイベントには行かないこと
(5)飲食を伴う会合(お菓子等を食べながらの打ち合わせ、食事会、コンパ、飲食を伴う花見などを含む)は厳に慎むこと
(6)体調管理に気を配り、検温、健康チェックを実行すること。また、体調に変調をきたした時は躊躇せず医療機関を受診すること。ただし、次の症状がある場合は地元のコールセンターへ電話で相談すること
 ・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続いている(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
      また、若い方の中では、初期症状として発熱等の症状を伴わず、「食べ物の味がしない」「匂いがしない」などの症状が現れるとの報告もあることから、そのような場合は自宅療養に努め、改善しない場合は医療機関を受診すること
(7)免疫力の低下を防ぐため睡眠不足、欠食、偏った食事にならないように心掛けること
  *免疫力を上げるための食事・栄養について大学ホームページの健康栄養学類・お知らせ欄3/10,3/23付けで掲載しています。是非参考にしてください。
(8)どうしてもやむを得ない場合を除き、感染が拡大している地域(北海道、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫等)への立ち入りを行わないこと。また、感染者数が50名を超える地域への立ち入りも極力避けること
(9)ニュースや新聞等により最新情報の入手に努め情報の真贋を評価しつつ、自身や身近な方の感染防止への活用に努めること


自宅待機等を要請する事項について
・自身の感染が判明したり、濃厚接触者と特定されたりした場合は外出せず、医師・保健所等の指示に従うこと。また、その場合は、その旨を学生生活課に必ず連絡すること
・海外から帰国した場合は、帰国後14日間は自宅での経過観察に努め、その旨を学生生活課に必ず連絡すること
クラスターの発生源となった場所に立ち寄ったものは原則として14日間自宅で待機し、その旨を学生生活課に必ず連絡すること
連絡先 学生生活課: 022-381-3307 gakusei@shokei.ac.jp


課外活動を行っている学生へ
・当面の間、部活動・サークル活動について、集団で行う活動については原則として学内外を問わず自粛すること。但し一定の基準(ガイドライン)を満たす対策が講じられる場合は、顧問に相談のうえ必ず許可を得ること。ミーティング等を行う場合は、NETを介した方策等を検討すること。ガイドラインについては顧問の教員に問い合わせをして下さい。
*尚、認められた範囲以外の活動やガイドラインに従っていなかった場合は、活動の停止を指示することがあります。
   
アルバイトをしている学生へ
・密室・密集・密接環境でのアルバイトは自粛すること
・アルバイト先の企業等より感染防止のための各種指示があった場合にはその指示に従うこと。また、体調優先を徹底し、無理をしてアルバイト業務にあたった結果免疫力を落とすようなことがないよう十分に注意すること。
・特に接客業やサービス業などの業種では不特定多数の人々との濃厚接触の危険性が高まるので、こまめな手洗い・消毒やうがい、マスク着用などを行うこと。

 

ボランティア活動を行っている学生へ
・ボランティア活動は、高齢者や子供など新型コロナウイルスの感染率が高い年齢層に対面で支援を行うケースが大半を占めており、濃厚接触の機会となりやすく潜在的な感染リスクが高いと言わざるを得ません。自身が感染するリスクおよび感染を拡大するリスクを最小にするため、当面はできるだけ活動を自粛すること。
・どうしても休止できない場合は、ボランティア先の施設等から感染症関連の指導やガイドラインの提示があった場合はルールを順守し、自分自身と周囲の被支援者の安全と第一に行動すること。また、体調に不安がある場合は絶対に無理せず、ボランティア先の担当者に相談し休養を取ること。

 

就職活動・キャリア関係のイベント参加を予定している学生へ
・ウェブ上の情報を積極的に活用すること
・大学からの情報はHP、ライン等で配信するので確認するとともに、質問や不安があれば、進路就職課に相談すること


新年度の授業開始まで時間があります。この期間にこれまでの学びを通して出てきた課題を解決するための取り組みや興味のあることについて学びを深める取り組みを行ってください。また、ニュースや新聞に目を通したり、多くの書籍に触れたりすることにより、視野を広め、新しい課題・興味=Missionを発見することができるかもしれません。是非取り組んでください。

                                               以上