尚絅学院大学

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尚絅学院高校との連携プログラム「COLABO(コラボ)」がスタートしました

2024/04/16

「COLABO」って何?

 COLABOは、「共創と発見のコラボレーション」をスローガンに、大学での学びの入口となる社会の問題を発見し、高校生が主体的に考える力を養います。尚絅学院大学の先生から研究・学問(LABO)の深さを学び、共創(COLLABORATION)的な視点で、社会課題を解決するための方法論を考えることを目的として、尚絅学院高校総合進学コースの生徒64名が、毎週水曜日5限、6限(13:10~13:55、14:05~14:50)に受講します。

 

 

何が学べるの?

 大学での学びは、社会の中で自分の興味や関心がある事柄について、自ら問題や課題を見つけて学んでいく「能動」的な学びが主となります。前期は、それぞれの学問の内容や奥深さを学び、次に学問的に違った見地から社会課題を考えます。後期は、さらに課題解決のための方法論を3回連続で学びます。前期・後期の授業を通して、大学での学びの入口となる、「自分で課題を見つけて考える力」を身につけます。

【前期 スケジュール】

 

 
 
 
 
 
 
 
 
回数
日程
内容
担当者
備考
4/10
学問への扉 -社会学-
人文社会学類 教授
田中 重好
 
4/17
学問への扉 -人文学
人文社会学類 教授
秋月 高太郎
 
4/24
学問への扉 -心理学-
心理学類 教授
渡部 敦子
 
5/1
学問への扉 -保育学-
子ども学類 教授
前田 有秀
 
5/8
学問への扉 -教育学-
学校教育学類 教授
五十嵐 誓
 
5/15
学問への扉 -栄養学-
健康栄養学類 教授
木村 ふみ子
 
5/22
社会課題を知ろう
-子どもの貧困-
子ども学類 准教授
学校教育学類 講師
兎澤 聖
大谷 航
 
5/29
 
6/5
社会課題を知ろう
-災害とケア-
子ども学類 准教授
健康栄養学類 准教授
金野 智津
野田 奈津実
 
10
6/12
 
11
6/26
社会課題を知ろう
-国際社会と人権-
人文社会学類 教授
人文社会学類 准教授   
永澤 雄治
呉 正培
 
12
7/3
 
13
7/10
社会課題を知ろう
-先端技術と人間-
人文社会学類 准教授
心理学類 准教授
菊池 哲彦
池田 和宏
 
14
7/17
 

 【後期 スケジュール】
 
 
 
 
 
 
 
 
回数
日程
内容
担当者
備考
8/28
社会課題を解決するための方法論を学ぶ
 [地域] -インクルーシブスポーツキャラバンー
学校教育学類 准教授
佐々木 健太郎
 
 
9/4
9/11
9/18
社会課題を解決するための方法論を学ぶ
 [地域]-人々と自然のかかわりの歴史から学ぶー
人文社会学類 准教授
岡田 航
 
 
10/2
10/9
10/16
社会課題を解決するための方法論を学ぶ
 [里山]ーとなりの席のツキノワグマー
人文社会学類 准教授
鳥羽 妙
 
 
10/23
10/30
 
10
11/6
社会課題を解決するための方法論を学ぶ
 [LGBT]-自分らしく生きるー
人文社会学類 教授
渡邊 千恵子
 
11
11/13
12
11/20

 

 

第1回授業の様子 「学問への扉~社会学~」

第1回授業は社会部門/人文社会学類の田中重好先生より、社会学の見地から「高校までの勉強と大学での勉強、何が違うのか」「大学の学びとはなにか」について、以下の3つの視点からお話をいただきました。

①定型的知識は基礎には必要だが、そこで留まっていては本当の知識は身につかないこと。【非定型的な知識】
②受け身ではなく、自分で「問いを作り」、その問いを自分で解く力を養う【自分で問うことから、学びが始まる】
③「構築されている社会や知識」、それを相対化できるか、相対化する力をつける【社会は「構築されたもの」という知識と、そこから「外に出て考える」力が必要】

 

 

 

 

受講生の声

第1回授業の受講生感想を抜粋してご紹介します。

・今日は初めての授業で、大学での学びというテーマでお話をしていただきました。高校ではあたえられた問いに対して、答えを見つけるという「定型的な知識」を身につけてきましたが、大学では「非定型的な知識」を自分で考え、判断する力が大切だということを知りました。1つの答えを求めるのではなく、多様な答えの中から1つを選択するというのが新しいと思いました。
 学問はあたえられた問いに対して答えを学ぶことではなく、自分で問いをみつけ、答えを探すことができるかが重要だと思いました。構築された社会を見つめなおし、構築された外側から物事を考えることが大学での学びには必要だと思いました。今日の学びを腑に落ちる知識にできるように意識の転換をしていきたいと考えました。

・今回の講義は興味深いものでもありましたが、自分にとってとても難しい内容でした。今の自分は学校や親に指示されたことをやるというレールを歩いていたことばかりで、自分で考え、自分で判断する力はあまり身につけられていなかったかもしれないと思いました。
 講義で一番印象に残っているのは、『人間は「言葉」を持っており、その言葉で見えない世界を見ることができる』ということです。動物は自分の心や死を考えることはないけれど、人は常にそのようなことを考えているなぁと思いました。プラスなこともマイナスなこともあるけれど、「言葉」が人間の一番の強みであり、みえないものを見るための道具として、もっと利用できるようになりたいと思いました。

・今日は話の大事な点をおさえて聞くということを学び、実際に今日の授業で意識しました。いつもの授業より大切な部分を意識して聞くことで集中し、より深くまで考えることができました。また、「大学へ何のために行くのか」も改めて考えさせられました。
 自分が学びたいことだけでなく、どうすれば集中できるのかや大切なポイントはどこなのかを自分で考えることも大切だと思いました。また、構築の話や認識の違いを学び、とても興味深い内容だと思い、もっと深く学びたいと思いました。