「夢みる校長先生」上映会・シンポジウム報告
2025/01/10
12月18日、「夢見る校長先生」上映会・シンポジウムを開催しました。この企画は、不登校児童・生徒の増加が指摘される現状を受けて、多様な学びを実現する「子ども中心の学校」の在り方を地域の皆さんと一緒に考えたいとの思いから実施されました。企画には、三好敏之(心理部門)、中山悟視(人文部門)、相馬亮(芸術・スポーツ部門)、東門田誠一(健康栄養部門)、佐々木健太郎(教育部門)、Patrick Conawa(人文部門)、竹内孝文(芸術・スポーツ部門)らが中心となって取り組みました。
映画では、7人の校長が子ども中心の教育実践に取り組む様子が描かれています。シンポジウムでは、以下の方々を講師にお迎えしました。
・白石市教育委員会 教育長 半沢芳典先生
・学校法人ろりぽっぷ学園 小学校校長 髙橋元気先生
・白石市立白石南小・中学校 校長 我妻聡美先生
参加者は地域の方々、学生、スタッフを含めて48名に上り、多くの関心が寄せられたことを実感しました。
シンポジウムの主な発言
半沢芳典 教育長
「子ども中心の教育を公立の不登校特例校で実践したいとの思いから、小中一貫の教育を展開しました。現在、38人の児童生徒が全員登校し、学びの楽しさを実感しています。」
髙橋元気 校長
「保育士としての経験を活かし、子どもがやりたいことを教育に取り入れる実践を行っています。地域や心理士の協力を得て、農園や祭りへの参加を取り入れた教育活動を展開し、子どもたちが楽しんで学校生活を送れる環境を作っています。」
我妻聡美 校長
「10年後、20年後の子どもたちの自立を目指し、負担を減らした教育実践を進めています。通知表や期末テストを廃止し、学校規則も子どもたち自身で考える機会を設けています。」
参加者の声とアンケート
参加者の中から一部の声を紹介します。
学生から:「小学校時代、発達が遅れているとされ問題児扱いを受けてきましたが、この上映会を通じて、自分らしく学べる学校があることを知り、嬉しく思いました。」
地域の方から:「テストなし・宿題なしの学校があると知り、理想的だと思いました。自分も実践に取り組みたいです。」
今後の展望
次年度も、今年度の振り返りを活かし、地域の方々の参画を得ながら「子ども中心の教育」の実践を深めていきます。
(文責 心理部門 三好敏之)